『心の花』2019年6月号・7月号より

『心の花』2019年6月号の特集は「追悼・小紋潤」、7月号の特集は「年間選者賞」。6月号は長年「心の花」の編集に携わり、昨年の年末に亡くなられた小紋潤さんへの追悼記事、7月号は6人の選者による「年間選者賞」の記事が掲載されました。

6月号・7月号の作品から心に残った作品をそれぞれ5首ずつ紹介したいと思います。

6月号より
・平成最後の大恋愛も見当たらず盆地霧濃き朝を発ちたり 大口 玲子
・震災とその後(のち)のこと大方は子の年齢で記憶されたり 俵 万智
・忘るるも忘れえざるも抱(むだ)きつつ三月十一日に来むかふ 本田 一弘
・震災から八年にして二千五百三十三人の行方不明者 辻尾 修
・棒線で「平成」を消すゴム印を扱う店がここにもありぬ 鈴木 陽美


7月号より
・この桜を今年最後とあふぎをり温きゆふべを鳥も帰らむ 横山 未来子
・六秒のループ動画となりぼくはソースをずっと垂らし続ける 佐佐木 定綱
・桜ばな空を埋める休日に鹿除けの柵を夫と作れり 河野 千絵
・生きるとは一方通行 出るときもあなたのためにドアを開けよう 月丘 ナイル
・ヒトでいることにいよいよ飽きてきて水族館の年パスを買う  小田桐 畔


自作より(6月号・7月号より)
・一本の桜咲きたり緑色の松尾芭蕉の像のうしろに 田中 拓也
・廃城の歴史辿れば戦国を負け続けたる男ありたり   同上

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